映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』 | オフィシャルサイト

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』

INTRODUCTION -イントロダクション-

最強にギャラクシーで、最高なアドベンチャー!
めくるめく宇宙旅行へ―!

巨編シリーズ『スター・ウォーズ』に多大な影響を与えた伝説のSFコミックを原作に、
銀河をパトロールするエージェント、ヴァレリアンとローレリーヌの美男美女コンビが
全宇宙の存亡を揺るがす陰謀に立ち向かう。

いまだかつて見たことがない奇想天外な惑星や宇宙生物たち、
これでもかとアイデアが詰め込まれた巨大宇宙ステーション“アルファ”の超絶ビジュアル、
ヴァレリアンとローレリーヌの胸がすくような大冒険。

銀河中を魅了する一大スペクタクルが誕生した!

メインビジュアル

STORY -ストーリー-

一つの恋よ、叶え。一つの銀河を、救え。

西暦2740年。

宇宙を守る任務を帯びたエージェントの
ヴァレリアン(デイン・デハーン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)は、
星から星へと飛び回り、あらゆる種族が共存する
“千の惑星都市・アルファ”へ派遣される。

しかし、その深部には謎の放射線反応が見られ、“アルファ”は滅亡の危機にあった。
「10時間以内にその原因を究明せよ」という極秘ミッションを託された2人の前に突如現れたのは、
30年前に消えたはずの惑星の住人たち。彼らの思惑とは一体…?

果たしてヴァレリアンとローレリーヌは“アルファ”の危機を救うことができるのか―!?

MOVIE -ムービー-

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CAST -キャスト-

  • デイン・デハーン

    - Dane Dehaan

    1986年、アメリカ、ペンシルベニア州出身。2008年にハーレイ・ジョエル・オスメントの代役としてブロードウェイ舞台『アメリカン・バッファロー』に出演。2010年にはジョン・セイルズ監督作『Amigo(原題)』で映画デビューを果たす。2012年にHBOの人気シリーズ「イン・トリートメント」のシーズン3でジェシー役を演じ注目を集める。同年、SF青春映画『クロニクル』に主演してブレイク。同年だけでジョン・ヒルコート監督作『欲望のバージニア』やデレク・シアンフランス監督の『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』、スティーヴン・スピルバーグ監督の『リンカーン』、ロマンチックホラーの『Jack & Diane(原題)』と5本の出演作が公開される。2013年にはIMAX用コンサートフィルム作品『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』でローディの青年を演じ、同年の『キル・ユア・ダーリン』ではゴッサム賞にノミネートされている。『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)ではスパイダーマンの宿敵グリーン・ゴブリン/ハリー・オズボーン役を、『ディーン、君がいた瞬間』(2015)には伝説の映画スター、ジェームズ・ディーンを演じた。現在はプラダの顔として同社の広告キャンペーンにも登場している。

    日本語吹替え版声優:日野聡

  • カーラ・デルヴィーニュ

    - Cara Delevingne

    1992年、ロンドン出身。祖父がイングリッシュ・ヘリテイジの会長という名士の家に生まれ、バーバリー、ステラ・マッカートニー、シャネル、H&Mなどのキャンペーンやランウェイでモデルとして活躍。インスタグラムのフォロワー数3,800万人、Twitterは800万人という大人気のファッションアイコンとなる。2012年にはジョー・ライト監督の文芸映画『アンナ・カレーニナ』でキーラ・ナイトレイと共演し、映画デビュー。DCコミックスのアクション大作『スーサイド・スクワッド』(2016)では魔女エンチャントレスを妖艶に演じ、ウィル・スミス、マーゴット・ロビーらと共演した。筋金入りのゲーマーとしても有名で、カーアクションゲーム『グランド・セフト・オートⅤ』(2013)にはラジオDJ役で出演。ミリタリーアクションゲーム『コール オブ デューティ ブラックオプス3』(2015)のライブアクショントレーラーでも女性兵士を演じている。ギター、ドラム、ボイスパーカッションを嗜み、ボーカリストとしても数々のミュージシャンと共演。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のサントラに提供した“I Feel Everything”でソロシンガーとしてもデビュー。同曲はファレル・ウィリアムスと共同で作詞作曲も手がけている。

    日本語吹替え版声優:沢城みゆき

  • クライヴ・オーウェン

    - Clive Owen

    1964年、イングランドのコヴェントリー生まれ。イギリスの王立演劇学校で学び、1988年にビーバン・キドロン監督の『ブルーム』で映画デビュー。2004年にはマイク・ニコルズ監督作『クローサー』でラリーを演じ、ゴールデングローブ賞を獲得したほかアカデミー賞にもノミネートされた。『ボーン・アイデンティティー』(2002)の殺し屋役でハリウッド進出し、ジェリー・ブラッカイマー製作の歴史アクション『キング・アーサー』(2004)では主人公であるアーサー王役に抜擢される。スティーヴン・ソダーバーグ監督が20世紀初頭の医学界を描いたドラマ「The Knick/ザ・ニック」では2シーズンに渡って主演をするとともに製作総指揮も務め、2015年のゴールデングローブ賞で主演男優賞にノミネートされている。

    日本語吹替え版声優 大塚明夫
  • リアーナ

    - Rihanna

    1988年、バルバドス生まれ。2005年にデフ・ジャムのCEOジェイ・Zのオーディションを受けその場でレコード契約を締結。同年にデビューアルバム「ミュージック・オブ・ザ・サン」をリリース。2007年のアルバム「グッド・ガール・ゴーン・バッド」からのシングル曲「アンブレラ」が52週連続でビルボードチャートの上位を占め、グラミー賞最優秀ラップコラボレーション賞を受賞。以降も勢いは衰えず、ビルボードのホット100チャートの1位に14曲を送り込んだ最年少ソロアーティストとなった。2012年に映画『バトルシップ』の海兵隊員役で本格的に女優活動を開始。サンドラ・ブロックが犯罪チームを率いる『オーシャンズ8』(2018)ではケイト・ブランシェットやアン・ハサウェイと共演する。

    日本語吹替え版声優:ゆりやんレトリィバァ

  • イーサン・ホーク

    - Ethan Hawke

    1970年、テキサス州オースティン生まれ。子役時代にリバー・フェニックスらと共演した『エクスプローラーズ』(1985)で映画デビュー。青春映画『リアリティ・バイツ』(1994)や、リチャード・リンクレイター監督作『恋人までの距離』(1995)で人気スターとなる。2001年には『チェルシーホテル』で映画監督デビュー。同年公開の『トレーニング デイ』ではデンゼル・ワシントンと共演しアカデミー助演男優賞にノミネートされた。『恋人までの距離』の続編『ビフォア・サンセット』(2004)と『ビフォア・ミッドナイト』(2013)ではリンクレイター監督と共演者のジュリー・デルピーと共同脚本も手がけている。『6歳のボクが、大人になるまで。』(2014)では再びアカデミー助演男優賞にノミネートされた。

    日本語吹替え版声優 咲野俊介
  • ハービー・ハンコック

    - Herbie Hancock

    1940年、シカゴ生まれ。7歳からピアノを習い、11歳でシカゴ交響楽団と共演。20歳でプロのジャズミュージシャンとなり、1963年からマイルス・デイヴィス・クインテットの一員に抜擢され68年まで在籍。70年代からエレクトリック・ジャズとファンクとロックを融合させる先進的なスタイルを確立。“Rockit”と“Future Shock”ではヒップホップやエレクトリック・ダンス・サウンドに接近する。一方で凄腕のジャズマンを集めたユニットV.S.O.P.等でも活動。ベルトラン・タヴェルニエ監督のジャズ映画『ラウンド・ミッドナイト』(1986)のサントラを担当し、アカデミー賞に輝く。同作ではピアニスト役で映画初出演。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』では本職の俳優のように国防長官役を演じている。

    日本語吹替え版声優 富田耕生
  • クリス・ウー

    - Kris Wu

    1990年、中国広東省生まれ。10歳の時にカナダのバンクーバーに移住しており、国籍はカナダ。2012年に韓流グループEXOのメンバーとして歌手デビューし人気を博す。2014年にグループを脱退、活動の拠点を中国に移す。2015年にシュー・ジンレイ監督作『あの場所で君を待ってる』で俳優としてのキャリアをスタートさせる。中国で歴代トップとなる5億2600万ドルの興行収入を記録したチャウ・シンチー監督作『人魚姫』(2016)にも出演し、シンチーがプロデュースした『西遊記2 ~妖怪の逆襲~』 (2017)では主演を務める。ヴィン・ディーゼル主演のアクション大作『トリプルX:再起動』ではハリウッド進出を果たした。またアジア人として初めてバーバリーのブランド・アンバサダーに就任している。

    日本語吹替え版声優 石川界人
  • ジョン・グッドマン

    - John Goodman

    1952年、ミズーリ州セントルイス生まれ。奨学金を得てミズーリ州立大学でフットボール選手として活躍していたが、怪我でプロの道を断念。役者を目指し、兄弟から借りた1,000ドルを手にニューヨークに移る。オフブロードウェイの舞台やテレビで経験を積み、1983年に『愛に向かって走れ』で映画デビュー。以降『赤ちゃん泥棒』(1987)、『バートン・フィンク』(1991)、『ビッグ・リボウスキ』(1998)などコーエン兄弟作品の常連として注目を集める。ジョン・ランディス監督の『ブルース・ブラザース2000』(1998)では亡きジョン・ベルーシに代わってダン・エイクロイドの相棒を務め、達者な歌声も披露した。
    アカデミー作品賞に輝いた『アーティスト』(2011)や『アルゴ』(2012)など、名脇役として多彩な作品で活躍を続けている。

    日本語吹替え版声優 楠見尚己
  • サム・スプリルエル

    - Sam Spruell

    1977年、イギリスのサザーク生まれ。2002年にキャスリン・ビグロー監督作『K-19』に出演し、若くして成功した。その後「ハートロッカー」や「ディファイアンス」「悪の法則」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」等の映画にも出演している。映画以外にもイギリスのTVドラマや舞台にも数多く出演し、最近ではピュリッツァー賞受賞作”Clubourne Park”にも出演する等、幅広い場で活躍している。

    日本語吹替え版声優 関俊彦
  • 日本語吹替え版声優:THE ALFEE

    (左から:桜井賢、坂崎幸之助、高見沢俊彦)
    1973年、明治学院大学キャンパスにて出会いグループを結成。翌1974年8月25日シングル『夏しぐれ』でデビュー。
    1983年、デビュー9年目にしてシングル『メリーアン』が大ヒット。現在に至るまで日本の音楽シーンを代表するバンドとして活躍している。2014年3月、3人揃って明治学院大学を名誉卒業。同じく2014年8月25日にデビュー40年を迎えた。『メリーアン』以降2017年12月リリースのTHE ALFEE 67枚目の最新シングル『人間だから悲しいんだ』まで、チャート紙ランキングで52作品連続ベスト10入りを果たしている。一方、コンサートツアー、イベントと精力的な活動を続けており、海外公演は1998年「ニューヨーク」翌1999年には「ベルリン」にて成功をおさめている。日本のアーティストの中でも最もコンサート動員数が多いグループの一つであり、1986年の夏の野外イベント、東京湾13号埋立地における「TOKYO BAYAREA」では日本アーティストとして初の一夜で10万人を動員。ライブ通算本数は2016年11月24日に行われたコンサートで【2600本】を達成。2017年12月29日に大阪城ホールで行われた「Best Hit Alfee Final 2017 冬フェスタ」までで2662本を達成。現在も記録を更新中。

  • ヴァレリアン

    - Valerian

    本作の主人公。銀河をパトロールするエージェント。スカイジェットを乗りこなし、
    宇宙連邦捜査官として名誉勲章多数受賞のデキる男。ただし、私生活ではちゃらんぽらんなプレイボーイ。
    常に相棒のローレリーヌを口説いているが、相手にされることはない。

  • ローレリーヌ

    - Laureline

    本作のヒロイン。宇宙連邦捜査官。ヴァレリアンの頼れる相棒にしてクールビューティ。
    拗ねてもキュート。情報屋トリオのドーガン=ダギーズと仲が良い。
    ヴァレリアンの愛の告白には辟易している。

  • フィリット司令官

    - Commander Arun Filitt

    ヴァレリアンたちの上官。遅刻に厳しい。
    ふたりに惑星キリアンへの極秘任務を命ずる。
    対暴動用戦闘アンドロイドであるK-トロンの部隊を護衛につけている。

  • バブル

    - Bubble

    歌手として活躍するリアーナが演じる、踊り子エイリアン。
    特技はポールダンスと早着替え。ヴァレリアンとはバブルが働くショーパブで知り合う。
    その素性を知る人はいない。

  • 客引きジョリー

    - Jolly the Pimp

    アルファ宇宙ステーション内の一大歓楽街“天国横丁”に住む客引き野郎。特技はピアノ。
    ヴァレリアンを「グラム・クラブ」というパブに呼び込む。

  • 国防長官

    - Defense Minister

    遅刻に厳しいが、フィリット長官ほどではない。
    国際法の遵守に暇がない。

  • ネザ軍曹

    - Control Room Sergeant Neza

    宇宙連邦政府職員。
    オクト=バー将軍の配下で働いている。まじめで勇敢。

  • アイゴン・サイラス

    - IGON SIRUSS

    惑星キリアン周辺を縄張りとする屈強な宇宙海賊。
    真珠(ルビ:パール)とミュール変換器(ルビ:コンバーター)を狙っている。

  • オクト=バー将軍

    - General Okto-Bar

    ネザ軍曹の上官。フィリット司令官同様、遅刻に厳しい。
    非常に生真面目で常にリスクを考えて行動している。

  • ドーガン=ダギーズ

    - DOGHAN=DAGUIS

    5,000の言語を扱う愉快な情報屋トリオ。
    3匹はいつも一緒に行動し、ローレリーヌに情報を売るために近づく。
    料金は3匹分かかる。

STAFF -スタッフ-

リュック・ベッソン監督
  • 監督/脚本 リュック・ベッソン
  • 原作 ピエール・クリスタン(作)
    ジャン=クロード・メジエール(画)
  • 作曲 アレクサンドル・デスプラ

リュック・ベッソン (監督/脚本)

- Luc Besson (Writer/Director)

1959年、パリ生まれ。1983年、 初監督作『最後の戦い』でアヴォリアッツ映画祭特別審査員賞を受賞。自らのダイバーの経験を活かした長編第三作『グラン・ブルー』(1988)がフランスで1年間にわたって上映される大ヒットとなり、世界に知られた存在となる。 ジャン・レノと子役時代のナタリー・ポートマンが主演した『レオン』(1994)、『ヴァレリアン~』の原作コミックの影響を受けたSF『フィフス・エレメント』(1997)を経て、1999年には歴史劇『ジャンヌ・ダルク』を監督。同じ年に映画スタジオ「ヨーロッパコープ」を設立する。同スタジオではプロデューサーと脚本を兼ねてアクション映画を数多く送り出し、『TAXi』(1997)、『トランスポーター』(2002)、『96時間』(2008)はいずれもシリーズ化されている。一時は映画監督業からの引退を公言していたが、2010年のアドベンチャー大作『アデル/ファラオと復活の秘薬』で撤回。以降、アウンサンスーチーの伝記映画『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(2011)、ロバート・デ・ニーロ主演のアクションコメディ『マラヴィータ』(2013)、サイバーSFアクション『LUCY/ルーシー』(2014)とジャンルを問わず精力的に活動している。

FILMOGRAPHY【リュック・ベッソン監督作品(長編)】

  • 1983 『最後の戦い』
  • 1984 『サブウェイ』
  • 1988 『グラン・ブルー』
  • 1990 『ニキータ』
  • 1991 『アトランティス』
  • 1994 『レオン』
  • 1997 『フィフス・エレメント』
  • 1999 『ジャンヌ・ダルク』
  • 2005 『アンジェラ』
  • 2006 『アーサーとミニモイの不思議な国』
  • 2009 『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』
  • 2010 『アデル/ファラオと復活の秘薬』
  • 2010 『アーサーとふたつの世界の決戦』
  • 2011 『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』
  • 2013 『マラヴィータ』
  • 2014 『LUCY/ルーシー』
  • 2017 『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』

ピエール・クリスタン(作)/ジャン=クロード・メジエール(画)

-Pierre Christin, Jean-Claude Mezieres (Creator Valerian and Laureline Comic Books)

クリスタンは1938年、メジエールは1939年生まれ。共にパリ出身。幼馴染の2人は子供の頃からバンド・デシネと呼ばれるコミックに夢中になり、コンビを組んで「ヴァレリアンとローレリーヌ」に着手する。1967年に「ピロット」誌に第一作を発表。以降2010年まで続いた大長寿シリーズとなる。同シリーズのファンだったリュック・ベッソンは映画『フィフス・エレメント』(1997)の近未来的デザインをメジエールに依頼。ヴァレリアンが乗っていた空飛ぶタクシーも登場させている。クリスタンはバンド・デシネ以外にもジャズ・ピアニスト、小説家など多彩な顔を持ち、ボルドー大学のジャーナリズム学部創設にも関わっている。

アレクサンドル・デスプラ(作曲)

-Alexandre Desplat(Composer)

1961年、パリ生まれ。50本のヨーロッパ映画の音楽を手掛けた後、2003年に『真珠の耳飾りの少女』でハリウッド進出。ジャック・オーディアール監督とは『真夜中のピアニスト』(2005)などで信頼を築く。 2007年にはスティーヴン・フリアーズ監督作『クィーン』でアカデミー賞に初ノミネート。アン・リー、デヴィッド・フィンチャー、ロマン・ポランスキー、テレンス・マリック、キャスリン・ビグローら超一級の名監督たちとコラボ。『英国王のスピーチ』(2010)、『アルゴ』(2012)といったアカデミー作品賞受賞作から怪獣超大作『GODZILLA ゴジラ』(2014)まで、あらゆるタイプの映画を手がける。ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)では自身初のアカデミー賞を獲得した。

CHARACTER GUIDE -キャラクターガイド-

  • アルファ宇宙ステーション

    ALPHA,
    The City of a Thousand Planets

    巨大化しながら移動を続ける “千の惑星の都市”。
    収容人口は約3,000万。宇宙全域から3,236種族
    が集い生活し、5,000以上の言語が使用されてい
    る。しかし、この一年でその内部にトラブルが発生
    している。

  • パール人

    THE PEARLS

    QN34座の惑星ミュールで平和に暮らしていたが、
    30年前に起きたある出来事により故郷を失った。

  • コンバーター
    ミュール変換器

    CONVERTER

    惑星ミュールの固有種。
    一粒20メガトンのパワーを持つ真珠を
    複製・増産することができる。
    ウランを浴びると元気になる。

  • オムライト

    OMELITE

    アルファ宇宙ステーションの東部に
    巨大コロニーを築き、情報技術、財政、金融を
    コントロールしている。

  • K-トロン

    K-TRON

    フィリット司令官を護衛する、
    対暴動用戦闘アンドロイド。

  • メガプトール

    MEGAPTOR

    惑星キリアンに棲む6本足の獰猛なモンスター。
    金属をも裂く巨大な爪と牙を持ち、
    ヴァレリアンたちに襲いかかる。

  • ブロモサウルス

    BROMOSAUR

    ガラナ海の深みに生息。
    オスはメスより小さく、純水を吐く。
    皮コーテックス質クラゲと共生し、
    普段はおとなしい。

  • ブーラン・バソール

    BOULAN BATHOR

    豪華な宮殿と飽くなき食欲を持ち、
    皇帝ブーラン3世の昼食は祭りと化す。
    その縄張りには他の種族が入ることは許されない。

  • スカイジェット

    SKYJET

    LEXUSデザインによる一人乗り宇宙船。
    イントルーダー内に格納されている。
    船体にLEXUSのデザインアイコンである
    “スピンドルグリル”を採用。
    小型フューエルセル(燃料電池)カプセルが動力源。
    2740年発売予定。

  • イントルーダー XB982

    INTRUDER XB982

    ヴァレリアンとローレリーヌが乗る宇宙船。
    秘書機能を持つスーパーコンピュータ「アレックス」を搭載し、自動操縦も可能。17光年を9分で移動できる。

  • DA

    口癖は「ダ」。
    楽しいことが好き。
    すぐに泣く。

  • コータン・ダフーク

    KORTAN DAHUK

    地球から5000光年離れた惑星Kasônar出身。
    2135年に“アルファ”にドッキングした。
    人類が初めて出会った地球外生命体と言われている。
    美と調和を探求し、他種族との交流の旅をしている。

  • パール人
  • コンバーターミュール変換器
  • オムライト
  • K-トロン
  • メガプトール
  • ブロモサウルス
  • ブーラン・バソール
  • スカイジェット
  • イントルーダー XB982
  • ダ
  • コータン・ダフーク
  • パール人の背景
  • コンバーターミュール変換器の背景
  • オムライトの背景
  • K-トロンの背景
  • メガプトールの背景
  • ブロモサウルスの背景
  • ブーラン・バソールの背景
  • スカイジェットの背景
  • イントルーダー XB982の背景
  • ダの背景
  • コータン・ダフークの背景

PRODUCTION NOTES -プロダクションノート-

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原作からスクリーンへ:飛び立つ『ヴァレリアン』

リュック・ベッソンは少年時代、「ヴァレリアン」というコミックシリーズに夢中だった。「10歳の頃、たまたま見つけた雑誌「ピロット」で「ヴァレリアン」を読み、その日からローレリーヌに恋をして、ヴァレリアンになりたいと思うようになった。当時は1970年代。悪い奴らをコテンパンにやっつける女の子を見たのはあれが初めてだったよ」

映画監督となったベッソンは『フィフス・エレメント』のデザインを「ヴァレリアン」の原作者でもあるメジエールに依頼。「彼からは『どうしてこの映画を作っているんだ。ヴァレリアンを作るべきだろう!』って言われたよ」とベッソンは笑う。「でも当時の技術では、あのコミックの世界観を再現するのは無理だったんだ」

ベッソンが決心したのは、ジェームズ・キャメロンに招かれて『アバター』のセットを訪問した時だった。「あの映画の技術革新のおかげで、限界は自分の想像力の限界だけになった。いつの日か、自分もSF映画をもう一度作ろう、『ヴァレリアン~』を作ろうと決めたんだ」

我らがヒーロー探し

デイン・デハーンに初めて会った瞬間、ベッソンは子ども時代にインスパイアされたヴァレリアンを見つけたことを確信した。「レストランで微笑みながら『ハーイ』と言った彼を見た瞬間に決めた。声のトーンや目の輝きや笑顔に『ヴァレリアンそのものじゃないか』と思ったんだ」

撮影の7カ月前から身体を鍛え上げたデハーンは、向こう見ずな捜査官であると同時に救いようがないほどのロマンチストである役柄に惹かれたという。「これは宇宙を救うだけの物語じゃない。『君と僕は生涯を共に過ごすべきだ』と愛する女性を説得するミッションを描いた作品でもあるんだ」

ヴァレリアンと完全に対等なローレリーヌ役を得るために、カーラ・デルヴィーニュは厳しいオーディションを勝ち抜いた。「カーラのことはモデル時代から知っていた。まず彼女が本気かどうか確かめることが大事だった」と、ベッソンは言う。幼稚園に入る直前に女優になると宣言していたデルヴィーニュはこう振り返る。「リュックには演劇学校でやるようなテストを受けさせられたわ。動物になってみて、とかそういう類のテストよ。昔ながらの方法だけど、すごくクールだったわ」

壮大な冒険を支えるキャスト

自由に姿を変えられるエイリアンのバブル役にベッソンが考えていたのが、ポップス界の世界的スター、リアーナだった。「無理だからあきらめろとみんなに言われたよ。でも僕は『聞いてみるのはタダだ』って言ったんだ」とベッソンは語る。「当然のことながら、リアーナはカメラを怖がらないし、いつも何千もの人たちを前に歌っている。でも彼女はこう言ったんだ。『私は演技では初心者だから、優秀な人と一緒に仕事をしない限り、何も学べないのよ』ってね。彼女の率直さに感動したよ」

「外見を次々と変えてゆくのはすごく楽しかった」とリアーナは言う。「メイクもヘアも何度も変えたの。一番時間がかかったのはクレオパトラね。でも私が一番気に入ったのはナースの衣装よ。ラテックスで出来ていたから汗だくになったけどね。リュックは私がちょっとでも気に入らないことがあるときには、私の意見を受け入れてくれた。私がバブルを好きになってバブルになりきることを彼は望んでいたからよ。彼は辛抱強くて、自分が望んでいる演技を引き出す方法をちゃんとわかっているのよ」

バブルの客引き係、ジョリーを演じたイーサン・ホークはベッソンから受けた説明について語る。「リュックから言われたんだ。もしデニス・ホッパーが生きていたら、ジョリー役には彼をキャスティングしていただろうって。それが僕の出発点になった」と、ホークは笑う。「僕の内面にあるデニス・ホッパーと交信しながら楽しんで演技したよ」

ベッソンが国防大臣役に声をかけたのは、13歳の時からずっとその音楽に魅了されてきたハービー・ハンコックだった。「ほんの端役だけど、『ヴァレリアン~』で大臣を演じるというのが気に入った」とジャズ界のレジェンド、ハンコックは言う。「この6年間、僕はユネスコの親善大使を務めてきたから、グローバルな視点を世に広める作品に参加したいと思ったんだ。ここまで人類が発展してきた21世紀においては、人間が地球市民を目指すことが大切なんだ」

ベッソンは、自身が深いつながりを持つフランスの映画コミュニティにも敬意を表し、監督仲間を通行人役で登場させた。ルイ・レテリエ(『インクレディブル・ハルク』)、ブノワ・ジャコー(『マリー・アントワネットに別れをつげて』)、そしてオリヴィエ・メガトン(『96時間/リベンジ』)の3人が軍人役で顔を見せている。

銀河の多種多様な生き物たち

「千の惑星の都市」とも呼ばれる宇宙ステーション“アルファ”には、銀河中からやってきた何千種もの生き物がいる。その多くは原作で確立された神話に根差している。彼らをデザインする上で主な役割を果たしたのが、『LUCY/ルーシー』や『ホビット』シリーズに携わってきたコンセプト・アーティストのベン・マウロ。ビデオゲーム・アーティストの新川洋司と伝説的バンド・デシネ作家のメビウスからインスピレーションを得つつ、現実の動物生理学に基づいて宇宙時代の生き物たちをデザインしていった。「現実のサイや象を観察したよ。生物学の仕組みを理解してしまえば、その根底にある法則をまったく違うものに変えることができるんだ」

早い段階からファンの関心を高めるユニークな方法として、ベッソンはクリエイティブ系クラウドソーシングを活用してSFファンにエイリアンのデザイン画を提出するよう呼びかけた。コンテストには世界中から3,000件以上の応募が集まり、20ほどのデザインが実際に映画の中に登場している。

大胆な新世界、本作の視覚効果

銀河系の奇想天外なロケーションで繰り広げられるアクションを統括する野心的な視覚効果スーパーバイザーを求めて、べッソンはアカデミー賞に輝くスコット・ストクダイクに会いに行った。「スコットは10分もたたないうちにいろいろな課題について解決策を見出し始めていた」と振り返る。

ストクダイクはシーン毎の必要要件を検討することから着手した。「各ショットのストーリーボードをよく観察して、どんなエイリアンが何人いるか、ショットの長さはどのくらいか、どんな動きがあるのかを見極めていったんだ」

ニュージーランドのウェタ・デジタル社、特殊効果の名門ILM、そして『LUCY/ルーシー』のカーチェイスシーンを手がけたモントリオールのロデオFX社が力を合わせて2,734もの視覚効果ショットを作り上げた。「この作品を、ニューヨークの警官コンビの物語のように撮影したい、と言ったんだ」と、ベッソンは言う。「ブルースクリーンが云々といったことは聞きたくなかった。事前に宇宙船や宇宙ステーションやエイリアンたちの姿をちゃんと見たかったんだ。そうすることで、その場面で何が起きているのか完全にわかった上で、カメラを肩に担ぐことができたよ」

シテ・ドゥ・シネマでの撮影

ベッソンは3年を費やしてアーティスト、イラストレーター、デザイナーたちとコンセプトアートを固め、さらに1年半かけてディテールに富んだストーリーボードを作成した。

撮影は2016年1月5日に始まり、6月に終了した。ベッソンは「僕は長距離ランナーで、長期間の撮影には慣れている」と話す。「『グラン・ブルー』では水中撮影に24週間、地上での撮影に22週間かけたし、『ジャンヌ・ダルク』も24週間かかった。『ヴァレリアン~』での100日間は楽に思えたくらいだよ」

本作の撮影はすべて、パリ郊外にあるベッソンのスタジオ「シテ・ドゥ・シネマ」で行われている。2012年にベッソンが共同設立したこの施設は、ローマのチネチッタやイギリスのパインウッド・スタジオと競合するフランス最大の映画複合施設だ。ベッソン自身が立案し、65エーカーの敷地に9つのサウンドステージ、さらに3つの映画学校とレストランと保育所がある。

9つあるサウンドステージのうち7つが『ヴァレリアン~』で占められ、スタジオは常に活気に満ちていた。「たとえ同じサウンドステージにいなくても、全員が同じ考えを持って、同じ場所にいられたおかげで、理想的なコラボレーションが実現した」と製作のヴィルジニー・ベッソン=シラは言う。

ビジョンを共有した腕利きのチーム

チームのコアメンバーはベッソンと長らくコラボしてきた衣装デザイナー、オリヴィエ・ベリオ、撮影監督のティエリー・アルボガスト、そしてプロダクション・デザイナーのユーグ・ティサンディエの3人だ。

ティサンディエは巨大なセットをいくつもデザインし、1970年代から2740年までのすべての時代の息吹を吹き込むことに挑んだ。

クランクインの7カ月前から作業を開始したベリオは、「今回の宇宙服は、原作よりも機能性とファッション性を兼ね備えたスーパースーツにしなければならなかった」と言う。「ダイビングスーツのように滑らかだけど、実際にはメタリックペイントを塗った発泡体なんだ。固い部分はエポキシ樹脂でできていて、ウエストの部分はできるだけ細く、シルエットも美しい形をしているんだ」

デルヴィーニュは「あんなに沢山自撮りをしたのは初めてよ」と宇宙服を絶賛。「世界中で一番クールな衣装だったわ。ウェットスーツにプラスチックを縫い付けて作られていたんだけど、見た目がものすごくかっこいいの」

アルボガストは1990年の『ニキータ』以来、一作を除きすべてのベッソン作品で撮影監督を務めてきた。ベッソンは自身でカメラを操作し、アルボガストに照明の調整を一任する。アルボガストは照明のコンセプトについて「シーン毎に光が違うとシーン同士を衝突させることができる。日の光あふれるビーチのシーンからいきなりイントルーダー(ヴァレリアンたちが乗る宇宙船)のブルーの世界に入るとか、そういう光の多様性が好きなんだ」と語っている。

名作曲家と古今の名曲がドッキング

観客を、異星生物たちが暮らすはるかかなたの宇宙へと誘う音楽を手掛けたのは、アカデミー作品賞受賞作『アルゴ』や『王様のスピーチ』など、数々の名作で知られるアレクサンドル・デスプラだ。しかもフランス育ちのデスプラは10代の頃は雑誌「ピロット」の愛読者で、原作に対する深い理解があった。

ベッソンはメロディを多用した管弦楽的スコアをリクエスト。デスプラは、SFに求められるサウンドを多様化させるチャンスだと感じたという。「この映画には、この映画独自の声があるからね」

さらにベッソンは既存曲や今回新たにレコーディングした楽曲も使った。1975年のアポロ号とソユーズのドッキング映像から始まる冒頭のシークエンスではデヴィッド・ボウイの“Space Oddity”が、その他ボブ・マーレイの“Jamming”、ワイクリフ・ジョンとレフュジー・オール・スターズによるビージースの名曲“Stayin’ Alive”、エンドクレジット用にはAlexianeの“A Million On My Soul”と、ファレル・ウィリアムスがプロデュースし、カーラ・デルヴィーニュが歌う“I Feel Everything”などが使われている。

COLUMN -コラム-

バンド・デシネと映画『ヴァレリアン』原正人(翻訳家)

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リュック・ベッソンの最新映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』がついに日本で公開される。凝りに凝った映像とフランス的センス、肩肘張らない娯楽性が同居した、これぞベッソンというエンタメ大作だ。本作には、原作が存在している。ピエール・クリスタン作、ジャン=クロード・メジエール画「ヴァレリアン」。いわゆるバンド・デシネである。

★バンド・デシネとは?

“バンド・デシネ”とはフランス語圏のマンガのこと。直訳すれば、「絵が描かれた帯」という意味で、フランス語の頭文字を取ってBD(ベデまたはベーデー)と呼ばれることもある。マンガと言っても、日本のマンガとは作りがだいぶ異なる。A4版の大きな判型に、ハードカバーの表紙、中面はオールカラーという豪華さ。ページ数は50ページ程度。もちろん例外もかなりあるが、これが基本形で、日本人からしてみると、絵本を思わせる。邦訳は昔からあるが、ここ10年くらいでかなり増えてきた(日本向けに判型を縮小、複数巻を合本というアレンジが施されることが多い)。

★バンド・デシネの歴史

フランス語圏に本格的なマンガが誕生したのは、19世紀中ごろ。その頃にはまだバンド・デシネという言葉はない。20世紀に入ると、「タンタンの冒険」など子供向けの有名な作品が誕生する。第二次世界大戦後、さまざまな雑誌が群雄割拠する時代に突入し、本格的な盛り上がりを見せる。バンド・デシネという名称が定着したのもその時代のこと。1959年に「ピロット」という雑誌が創刊されると、さらに人気に拍車がかかった。1960年代後半には、カウンターカルチャーを背景に、子供向けの娯楽にとどまらない作品が次々と世に送り出され、現代につながるバンド・デシネの厚みと多様性が確立される。「ヴァレリアン」が誕生したのは、まさにその時代だった。

★バンド・デシネとSF

1960年代後半以降に台頭した作家には、ギィ・ペラート、ジャン=クロード・フォレスト(「バーバレラ」の作者)、フィリップ・ドリュイエ、メビウス、そして「ヴァレリアン」を描いたジャン=クロード・メジエールなどがいる。これらの若い作家たちは、しばしばSFを通じて、強烈なビジュアル・イマジネーションを叩きつけた。1975年にSFバンド・デシネ誌「メタル・ユルラン」が創刊されると、同誌はたちまち人気を博し、1977年には「ヘビー・メタル」という名前でアメリカに進出、日本も含め、世界中のクリエイターに影響を与えた。折しもSF映画が新たな局面を迎えようとしていた。1975年には、アレハンドロ・ホドロフスキーが「デューン」の映画化企画を立ち上げ、メビウスやH・R・ギーガー、クリス・フォスといったヨーロッパの新しい才能がハリウッドに発見されるきっかけを作った。そして1977年には『スター・ウォーズ』が公開される。アメリカやフランスにおけるSFをめぐる新たな熱気は、雑誌「スターログ」などを通じて、すぐに日本にも波及した。バンド・デシネという言葉が日本でも知られるようになるのは、まさにこの時代である。とりわけ1970年代末から80年代初頭にかけて紹介されたメビウスの衝撃については、大友克洋や谷口ジロー、浦沢直樹、寺田克也といった錚々たるマンガ家・イラストレーターが、さまざまな場所で語っている。

★『スター・ウォーズ』に影響を与えた原作のビジュアル・センス

本映画の原作「ヴァレリアン」は、1967年、原作ピエール・クリスタン、作画ジャン=クロード・メジエールの手で誕生。連載先は週刊誌「ピロット」で、当初は「時空警察ヴァレリアン」というタイトルだった。雑誌は1980年代末に廃刊になるが、その後も単行本は描きおろしで刊行され続け、2010年、実に40年以上の歳月を経て21巻で完結。ヴァレリアンとローレリーヌの馴れ初めを描いた0巻とガイド的な22巻を加え、現在は全23巻となっている。SFバンド・デシネを代表するシリーズで、販売部数は累計250万部以上にものぼる。時空警察ヴァレリアンとローレリーヌの宇宙を股にかけたさまざまな冒険を描きつつ、彼らの本拠地である銀河宇宙帝国の首都ギャラクシティの歴史改変による消滅とその復活を語る壮大な物語である。本映画の原作となったのは、主にシリーズ6巻に当たる「影の大使」、そして第2巻「千の惑星の帝国」。前述した通り、1960年代後半以降のバンド・デシネは、その鮮烈なビジュアルで一世を風靡した。メビウスしかり、ドリュイエしかり、エンキ・ビラルしかり。メジエールも例外ではなく、世界中のクリエイターが彼のアートに影響されている。当時のさまざまなSFアートを総合した感のある『スター・ウォーズ』が、やはり「ヴァレリアン」を参照していると言われ、その影響を検証する記事も存在している。それによれば、両者にはビジュアル面において、さまざまな類似が認められる。

★映画『ヴァレリアン~』 ―影響の循環

「ヴァレリアン」の作画を担当したジャン=クロード・メジエールは、1997年公開の映画『フィフス・エレメント』で、デザイナーとして既にリュック・ベッソンと一緒に仕事をしている。子供の頃から「ヴァレリアン」のファンだったというベッソンのオファーによるもので、そのとき彼はメジエールに、これまでアメリカ映画はメジエールのアイデアを盗用してきたが、今回はメジエールときちんと契約し、対価を支払いたいと述べたのだという。「ヴァレリアン」の映画化は、実はその当時から既に検討されていたらしい。しかし、当時の技術では、「ヴァレリアン」の世界をもっともらしく映画として描くことは不可能だった。それを可能にしたのが、ジェームズ・キャメロンの『アバター』(2009年)に用いられた技術だった。それから8年、『フィフス・エレメント』からは実に20年、ベッソンはついに、フランス映画史上最高額と言われる制作費を注ぎ込み、かつて『スター・ウォーズ』にも影響を与えたバンド・デシネを、『アバター』以降の最新技術を用いて、『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』という驚異の映像作品に仕立てあげてみせた。この作品は、バンド・デシネとSFと映画の長い交流の歴史のひとつの到達点であると言っていいだろう。

★バンド・デシネと映画

日本のマンガやアメリカのコミックスと同様に、バンド・デシネにも多くの映画化作品がある。古くは、ロジェ・ヴァディムの『バーバレラ』(1968)。2000年代以降も、エンキ・ビラル『ゴッド・ディーバ』(2004年)からマルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パロノー『チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜』(2011年)、アブデラティフ・ケシシュ『アデル、ブルーは熱い色』(2013年)まで、幅広い作品が、バンド・デシネを原作に制作されてきた。マルジャン・サトラピ&ヴァンサン・パロノー『ペルセポリス』(2007年)のように劇場用アニメとして話題になった作品もあれば、スティーヴン・スピルバーグ『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(2011年)、ラジャ・ゴズネル『スマーフ』(2011)のように、古典的なバンド・デシネがハリウッドで映画化され話題を呼んだケースもある。リュック・ベッソン作品では、『アデル/ファラオと復活の秘薬』(2010年)が、やはりバンド・デシネ原作。今回、古典的名作を原作に、満を持して公開される『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は、バンド・デシネの映画化作品としてはけた外れのスケールを誇る超大作である。

「ヴァレリアン」の表紙

  • タイトル:「ヴァレリアン」
  • 著者:ピエール・クリスタン(作)/ジャン=クロード・メジエール(画)
  • 訳者:原正人
  • 仕様:B5変・並製・本文4C・120頁(予定)
  • 定価:2,300円+税
  • 発売予定日:2018年2月7日頃
  • 発売元:小学館集英社プロダクション

REVIEW -レビュー-

  • 忘れがたい体験をした。
    この映画には魔法がかかっている。
    ―ピーター・ジャクソン監督(『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズ)
  • リュック・ベッソンの集大成。名シーンの連続。 ―The Atlantic
  • これは劇薬。まだ信じられない。夢だったのかもしれない。 ―The Village VOICE
  • 一つ一つのフレームに驚愕の情報がある。瞬き禁止。 ―RogerEbert.com
  • 奇想天外なエイリアンたち。
    ド肝を抜かれる映像のオンパレード。
    ―VARIETY
  • 息を呑む映像美。 ―Telerama
  • ブッ飛んだ『スター・ウォーズ』。
    『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が小津映画のように思える。
    ―IndieWire
  • クレイジーで愉快な宇宙大冒険。 ―Tele 2 Semaines
  • 冒頭15分間で傑作と認めよう。 ―The Boston Globe
  • ユーモアとロマンスの見事な融合 ―l'express
  • 鋭く、際どく、センセーショナル。
    この映画を好きにならないでいる理由が見当たらない。
    ―THE NEW YORK OBSERVER